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セラピストの働き方

洗面台

日本でも普及しつつあるセラピスト

精神疾患や心理ストレスについての理解が遅れていると言われる日本ですが、ここ近年になって急激にその社会的な理解が進んできたようです。

これまでは精神面での異常については病気であるか健康であるかという善悪二分の考え方がありましたが、ようやく最近になって病気であるかどうかでなく一時的な不調が起こっているというように認識されるようになっています。

体が病気となる前にひどく疲れてしまったり、どうも調子が悪いと感じることがあるように、人の心も完全に調子がよい時とスッキリせずに重苦しい気分から抜け出すことができないということもあります。

セラピストとは、そうした心のちょっとした不調を改善していくために、いくつかの方法を用いて訪れる患者さんのケアをしていくというのが仕事になります。

セラピストとしての仕事には特に医療関連資格のようなものは必要なく、カウンセラーやマッサージなど複数の業務を独自に組み合わせて使用していくことができます。

それだけに実際にセラピストとして業務を行っている人の技術や方法、料金などはさまざまであるというふうに言えます。

主なセラピストの業務内容

セラピストとして分類される業務にはいくつかあり、それらはアプローチする方法により3つの分類によっています。

参考>>https://www.therapylife.jp/therapy-guide/

分類はそれぞれ「体にアプローチするセラピー」と、「心にアプローチするセラピー」「魂にアプローチするセラピー」というふうになっており、さらにそれぞれの分野に分類される方法が幾つかに枝分かれしているのです。

私達が普段の生活でよく使用する「セラピー(テラピー)」という言葉は主に最初の「体にアプローチするセラピー」として分類されるものであり、物理的に身体に何らかの刺激を与えることにより心のリラックス効果を生み出していきます。

セラピストという仕事をメインにしたところ以外でも、ヘアサロンでのヘッドスパやエステサロンでのアロマテラピーのように、別の業務を行うときにセラピー技術が使用されるというケースも多くあります。

非常に広いものの見方になりますが、そうした癒やしやリラクゼーションを目的としてサービスや施設もセラピストの仕事場所の一つとして見ることができるでしょう。

医学的な知識に基づく心のセラピー

身体的なセラピーよりも、専門性が高いとされるのが「心にアプローチするセラピー」です。

こちらは主にカウンセリングや何らかの動作を通じての癒やし効果を求めるものとなっています。

仕事や家庭などの人間関係で悩んでいる人や、家族と離れて暮らしていることで強い孤独感を感じている高齢者などにとっては、身体そのものへのリラクゼーションよりもむしろ心を癒してくれる対象が必要になったりします。

ですので、専門のセラピスト業務においてはそうした人の相談を受け付けて会話から癒やしを与えたり、音楽や色彩といったアートに触れることやペットとのふれあいや瞑想などを用いてその人の気持ちを和らげる方法を探していきます。

医療における治療のようにはっきりと効果が見えるものではありませんが、それだけにセラピストは個人の力量が試される仕事といえるでしょう。