医療物件の選び方

これから開業をしたい医師に
医師や獣医師といった資格がある人にとっては、やはり自分で開業をするということがキャリアの一つのゴールとなることでしょう。
新卒から数年勤務医として仕事をしてきたあとで、それまで自分で培ってきた技術を生かした開院をするというのはごくありふれたケースとなっています。
ですが現在では診療所や動物病院などをどこに開業してもそこそこの人が訪れてくれるといった状況ではなく、開業をしてからもきちんと戦略的な営業をしていかないと立ちゆかなくなってしまうというふうになっています。
そのためもしこれから開業をするという場合であっても、ただ単にその物件が安いからといったような安易な理由で選んでしまってはあっという間に赤字経営から廃業ということになってしまうでしょう。
経営についてそれほど詳しくないという人なら、まずは医療関連のコンサルタントに依頼するなどして開業後のプランも想定出来る物件で選ぶことが大切になります。
じっくりと周辺の様子をリサーチする
医療施設の物件選びで最も大切なのが、通院してくれる人が近隣にいるかということと、競合する施設が近所にないかということの調査です。
お店を出すときなどもそうですが、駅前だからといったような考えで開いても、近所の環境によっては素通りされてしまいうまくお客さん(患者さん)を集めることができません。
コツとしてはじっくりと周辺について人口構成や病院施設の場所を地図上でチェックをして、部分的に穴となっている地域はないかを調べていくという方法です。
必ずこうすれば成功するというセオリーがあるわけではないのが医療関連物件ですが、それでも事前にきちんと調査をしたかどうかは開院後に大きな差となって出てくるはずです。