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歯科医師が転職に失敗しないためには

悩む医師

歯科医師としての求人の選び方

歯科医師の数は現在需要に対してかなり過剰な状態となっており、求人情報からよりよい条件の職場を探すというのは決して楽な作業ではありません。

そのためこれから歯科医師として転職を考えるなら、他の医療関連資格以上にしっかりと準備をしてから行うようにすることが大切と言えます。

歯科医師が過剰な状態となっている理由の一つが、一般の病院や診療所と違って歯科医院は歯科医師が一人で開業をしているというケースが多いためです。

歯科医師の数だけ歯科医院があるとすると、その数は相当膨大となるため都市部の駅前などになると同じブロック内に数軒の歯科医院があるなんていうことも起こってしまいます。

歯科医を開業するには、どの場所に歯科医院を作るのか、どんな方向性で経営するのか、どうやって資金を集めるのか、といった様々なことを考える必要があるため、歯科開業のためのコンサルティング会社も存在するほどです。

そんな中で自分に合った歯科医院を選ぶためには、まず自分は将来的にどういった働き方をしていきたいかということを深く考える必要があります。

将来自分でも開業をしたいと思っているか、それとも大きな歯科病院で勤務医となりたいのか、またどういった分野でより技術を高めたいかといったことなどを総合的に考えていきます。

歯科医院からの求人票のチェックポイント

歯科医院から出されている求人票を見たら、まずいくつかのポイントを重点的に見て行きましょう。

具体的には「常勤・非常勤」のどちらであるかや、収入額、賞与の有無、休日などの待遇、その他福利厚生などについてです。

当たり前のことのように思えますが、案外いくつかの求人を比較してみるとかなり違った条件になっていることも多いので見逃さずに調べておくことが大切です。

もし複数の歯科医院からの求人を見た時に部分的に不明確なところがあったなら、求人サービスのエージェントなどに依頼をしてはっきりと条件を明示してもらうようにします。

不明確な条件をそのままにしてなんとなく求職活動をしてしまうと、結局曖昧なまま就業がスタートしてしまいあとから「約束が違う」といった不満を抱くことになってしまいます。

条件については後回しにせずしっかりとその時に明確にしておくようにすることが将来的なトラブルを回避できます。

歯科医院の中には他の医院と差別化を図るために、休日や夜間にも開業をしているところが見られます。

そうした施設では休日出勤や夜勤などを求められることもあるので、もしほかと比較してかなり給与が高いところがあったならそうした時間外の就業がないかも調べておくようにしましょう。

歯科医院にも得意分野があります

また最近増えているのが、一般の人向けの診療以外の活動をメインとする歯科医院です。

一概に歯科医院といっても、「一般歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」「訪問歯科」「介護歯科」「矯正/審美歯科」など複数のジャンルがあります。

特に何も記載がない歯科医院の場合には一般歯科としての営業をしているものと思いますが、その場合にはよほど知名度が高くないと地域で長く営業をしていくことは難しいでしょう。

地方都市などでは特に訪問歯科や介護施設で行う介護歯科の需要が高くなっているため、そうした歯科医院に勤務をすると病院内ではなく常に外出をして業務を行うということもありえます。

そうした就業の条件についても場所によってかなり異なるので、事前に質問をするなどチェックをしておいた方がよいですね。