看護師の働き方

看護師としての仕事は医療関連施設だけではありません。

数だけを見ると病院や診療所で仕事をしている看護師が最も多くなりますが、他にも看護師としての資格や経験を活かして別の施設や分野で活躍する人もたくさんいます。

看護師資格は現在、医療施設の他に福祉施設や介護施設、または民間企業でも多く求人されているので、それまでの経験を生かして転職をすることもできやすくなっています。

看護師資格を使った仕事をしていくことを考えるなら、医療施設だけに限定せず幅広い分野で活躍できる場を探していくべきでしょう。

また同じ医療関連の施設であっても、看護師の年収は地域によって大きく異なってきます。

都内など数多くの病院施設があるところと、地方の市民病院のような小さな施設とでは必要とされる医療技術も知識も異なってきます。

さらに過疎地域になると医療関連の技術を持った人自体が不足しているため、場合によっては都内などの病院よりもかなり高額の年収設定になっているということもよくあります。

ただしいずれにしてもそうした一般的な医療施設以外で勤務をするときには、看護師としての実績や経験がなければいけないということもあるため、事前にきちんとした研修や臨床経験をしていなくてはいけません。

最も単純な年収アップの方法として、勤務をする地域を選ぶという方法があります。

どうしても地元などで働きたいというような地域的なこだわりがある場合を別にして、看護師の求人は全国から出されているのでそれらの中から特に年収設定が高い地域を選んで転職をするということで簡単に年収を高めることができるのです。

具体的には新卒で就職をする場合で比較をすると、全国的に年収平均が高いのは関東近県や関西の都市部であり、平均で370～380万円くらいの年収額が期待できます。

逆に年収額が低めとなるのは東北地域や四国エリアで、同じ新卒の平均年収は290～300万円程度とされています。

これが勤務歴5年、10年となってくるとその差はますます顕著になっていきますので、若くて体力に自信がある時期にはできるだけ都市部に出て多くの経験と年収が得られる場所に行くというのがおすすめになります。

ただしその地域全ての看護師の年収が高い～低いというわけではなく、どの規模の医療施設であるかによって額が分かれてきます。

一概には言えませんが、やはり小さな診療施設よりも大規模な総合病院の方が臨床例が多く給与も高く設定されている傾向があります。

地方で勤務をする場合も、できることならその地方の基幹病院となるような大きな場所を目指してみてください。

医療施設以外の求人も、現在では転職サービスサイトなどを通じて手軽に得ることが出来るようになっています。

例としては入所型介護施設でのバイタルチェックを担当する仕事や、民間企業のオフィスや工場などに勤務をして企業内保健室に勤務をするような場合です。

こうした医療関連施設以外での就業の場合、病院のようにほかに多くの看護師がいるわけではなく、場合によっては1人だけで判断をしながら仕事をしていかなくてはいけません。

そのため業務上の責任はかなり大きくなりますが、その分給与などの待遇は高く設定されがちであり、病院のような緊急の仕事を求められることもありません。

病院施設に比べて求人件数は少なく狭き門となってしまいますが、経験を生かした転職先として現在多くの看護師から注目を受けています。